複数デザインはデザイナー能力のアピールの場
複数案のデザインが求められる時は、相手がどんなデザインがいいかわかっていなかったり、デザイナーの力量や方針を把握していないことが原因です。
複数案を作ること自体は、複数分の工数を使うことになり生産的ではなくなりますが、デザイナーの能力をアピールする良い場になります。
複数案は似たようなものを出さない
複数案を作る時に心掛けることは大きく2つあります。
- 似たようなデザインを出さない
- 変なデザインを混ぜる
似たようなデザインを出さない
後でもう少し詳しく触れますが、似たようなデザインを出すとそもそも複数案を出す意味がありません。
テイストを変える手法をいくつも持っていることが重要です。
変なデザインを混ぜる
一つだけ変わったデザイン案を入れることで、デザイン能力の余白を感じてもらうことができます。
また、ギリギリアウトな提案を混ぜることで、王道デザインが王道であることを印象付けることができます。
過去の成果物からパターンを抽象化して把握する
会社概要や名刺など、共通のテンプレートがあるものについては、Googleイメージ検索などで成果物を確認し、パターンを抽象化して場合分けします。
例えば会社概要であれば以下のような形です。
- ヘッダーとフッダー両方に線がある
- 見開きの外側に縦に塗り部分がある
- 写真メインで写真の上に文字を重ねる
ポイントは、ヘッダー・フッダー・サイド・背景などのようにパーツに分けて、どのパーツにどんなパターンのデザインが入っているかを抽象化して把握することです。